structure 構造

地盤概要について

リーフィアレジデンス世田谷喜多見において、建物基礎計画のために地盤調査(2ヵ所)が実施されており、地層構成は概ね下記土質柱状図のようになります。地盤調査結果は、地盤面に近いところから深度4.5m付近までは関東ローム層や埋土層が堆積し、以深はN=30以上の立川礫層及び上総層群となっています。本建物では規模や建物重量を踏まえ、立川礫層を支持層とする直接基礎が採用されています。立川礫層は非常に強固であり、良好な支持層として適しています。なお、基礎下端から支持層までについては地盤改良が行われています。

N値とは?

地盤の強さを示す数値です。標準貫入試験でサンプラーを深さ30cmまで貫入させるのに必要な打撃回数の値で、N値が高いほど地盤の強度は高くなります。

土壌汚染調査

リーフィアレジデンス世田谷喜多見は、土壌汚染対策法に基づく要措置区域外ですが、土壌汚染調査が実施されています。その調査結果により、本計画においては土壌汚染対策法上の特定有害物質による土壌汚染の可能性が小さいことが確認されています。

液状化調査

リーフィアレジデンス世田谷喜多見においては、洪積層相当の関東ローム層や立川礫層、上総層群からなる上層が分布しているため、液状化発生の可能性は低いと考えられます。

高い耐震性が確保された、基礎構造

硬い地盤が、地盤面より約4.5m近くに分布しているため基礎の下端から支持層までを地盤改良し、構造物の荷重を直接良好な地盤に伝達する「直接基礎」が採用されています。地下深くに杭を打ち込む必要がなく強固な地盤で直接建物を支える安定した基礎構造です。

エコと万一の際を考えた、構造・躯体の工夫

マンションのエコは、先進エコ設備を導入するだけではなく、建物の構造・躯体を工夫することでも実現できます。そのひとつが、外からの熱を入れず、中の熱を逃さない断熱性能を高めることです。

省エネルギーに配慮した次世代型断熱仕様

太陽熱を受けやすい屋根、外気と接する外壁、外気が伝わる最下層住戸の床下には硬質ウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの断熱材が施されました。外の熱気や冷気から快適な室内環境を守ります。

独自の基準で、住空間の安心を支える構造・躯体

建物の構造・躯体がしっかりとしていなければ、様々な障壁が生まれます。リーフィアレジデンスは、国の建築基準に加え、独自の施工標準が設けられ、それを守ることで、いつまでも安心して住み続けられる住空間が創造されています。

 

[1]地震の揺れに強い溶接閉鎖型フープ

柱の鉄筋には、つなぎ目を強固に溶接する溶接閉鎖型フープが採用されています。一般的なフック付フープに比べて粘り強く、耐震性の高い構造になっています。地震の揺れにも強い強固な建物が実現されています。
※一部除く

[2]高い強度のダブル配筋

建物の鉄筋を格子状や箱状に組み上げる行程で、床や耐震壁の鉄筋を必要に応じて二重にするダブル配筋が採用されています。これにより、コンクリートのひび割れが起きにくく、シングル配筋に比べて高い強度と耐久性が実現されています。

[3]ひび割れを防ぐコンクリートかぶり厚

中性化と鉄筋のサビによるコンクリートの腐食・ひび割れを防ぐためには、鉄筋を包むコンクリートの厚み(かぶり厚)が適度に確保されていなければなりません。本建物では、JASS5で規定されている最小かぶり厚+10mmが設計かぶり厚さにされ、屋外の土に接していない部分の柱・梁・耐力壁で、耐久性上有効な仕上げを施す場合の設計かぶり厚さで40mm、屋根スラブ・床スラブ・非耐力壁の設計かぶり厚さで30mm等にされています。

[4]耐久性の高いコンクリート構造

床や柱などの躯体(鉄筋コンクリート部)には、30N(ニュートン)/mm²の強度の高いコンクリートが採用されています。その数値はおおむね1m²のコンクリートに対して3,000トンの圧縮に耐えうる強さです。強度が高く、緻密で中性化しにくく、耐久性の高いコンクリート構造になっています。

[4]コンクリートの劣化を防ぐ水セメント比

コンクリート強度と耐久性を左右する水セメント比(セメントに対する水の比率)が50%以下に抑えられ、より高いコンクリート強度が実現されています。水の比率が高いと、コンクリートの中性化が早まり、コンクリート自体の寿命を縮めてしまうことになります。これを防ぐために独自の基準が設けられ、配合の段階から劣化の軽減が図られています。
※外構工事を除く

外の音と中の音を抑える、防音・遮音への配慮

マンションの暮らしには、外からの音と隣の住戸や上階の住戸からの生活音があります。これらの音をいかに抑え、静かな住空間を造るかは、快適な生活のひとつの大きな要素です。リーフィアレジデンスは、壁や床をはじめ、サッシなど、音の侵入口に最適な防音・遮音が施され、住み心地のよい住環境が創造されています。

[5]サッシの遮音性能・ガラスの断熱性能

遮音性能にすぐれたT-2、T-3等級相当のサッシが採用され、音に配慮されています。また、ガラスは断熱性能にすぐれ、結露対策にも有効な複層ガラスが採用されています。

※サッシ等級値は、JISで定める音に関する評価基準であり、実際に取り付けられた住戸では、その等級値と異なる場合があります。
※実際の住戸では通気口その他の開口部があるため、遮音性は取り付けられたサッシの遮音性能より低下するのが通例とされています。
※各サッシのサッシ等級値については図面集をご確認ください。

[6]上下階の住戸に対する防音対策

床材を防振ゴム付の支持脚で床スラブから浮かせた二重構造が採用されています。床材の床軽量衝撃音低減性能は⊿LL(Ⅱ)-3です。また天井においても二重天井とされ、配管が直接スラブに埋め込まれていないため、メンテナンス性の向上とともに、将来のリフォームにも対応することができます。
※⊿L等級は床材の衝撃音レベル低減量の試験結果によって表示される等級です。 ※実際の建物の床衝撃音レベル低減量は躯体性能や壁際・開口部の納まりによって変化しますので、⊿L等級と一致しない場合があります。また、数値は施工後の実際の住戸内における遮音性能を保証するものではありません。

[7]パイプスペースの遮音対策

住戸内排水竪管の通るパイプスペースで、居室に隣接する部分には、排水竪管にグラスウールと遮音シートを巻き付けた上、石膏ボードを2枚貼り※とした遮音対策が施されています。
※配管・配線の関係で天井内・床下の壁部分に一部開口が生じます。

[8]隣の住戸に対する遮音性能

隣戸からの生活騒音には、隣戸との間の壁である戸境壁の厚さを厚くすることが効果的です。リーフィアレジデンス世田谷喜多見では、鉄筋コンクリートで約200mmの厚さが確保され、遮音性とプライバシーに配慮されています。

[9]居室の遮音対策

居室と他の居室間の壁※1が12.5mmの石膏ボード貼りとされています。 また、居室と水廻りの間の壁※2は石膏ボード片面2枚貼りとした遮音対策が施されています。
※1 配管・配線の関係で天井内・床下の壁部分に一部開口が生じます。
※2 居室とユニットバスを除く。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。